闘病日記 HCU:深夜に登場!「ヘボ病院!」連呼ばあちゃん

病室は小説より奇なり

深夜2時近くにHCUへ入院してきた脳卒中のおばあちゃん。

およそ90歳、息子さんが長いこと介護してきたとかで、入院手続きを終えたあと、

「介護疲れで動けないから朝まで休ませてください」

と『病棟前の待合イスで寝てる』とか話が聞こえてくると同時に、ものすごい大音量の高音で息子の名前を叫ぶおばあちゃん。

その音量がまるで金属製の何かを加工している工場のように頭にものすごく響く。

しかも、ベラんめい口調だからちょっと怖い。

「うるせい!!!」

と、どこからかおじいちゃんの声。

さっき看護師さん殴ってた人と同一人物かも?

今夜はモンスターが増えたなぁ…なんてカワイイ話じゃない。

鎮静剤を打っても全く効果がないおばあちゃん。

隣のベッドのおじいちゃんが看護師を呼ぶと

「鎮静剤とかないの?」

と。看護師さん

「打ってるけど、それ以上に苦しいんだよ。ごめんね」

と。おじいちゃん、納得したようで

「痛いなら可哀想に」

コレをおばあちゃんが叫ぶたびに自分に言い聞かせるように何度も呟くので、私、笑いが止まらない。

おばあちゃんが息子の名前オンリーから

「なんでだよー!なんでだよー!」

の連呼に変化するとおじいちゃんは

「こっちが言いたいよ」

と毎度答える。

やめて、笑いすぎて辛い。

眠さと、うるささと、ナチュラルハイが私を襲う

次におばあちゃん

「なんでこんなところに連れてくるんだよー!ヘボ病院!」

「皆さーん、ここに来たら殺されますよー!ヘボ病院!!」

と楽しくなったのか「ヘボ病院」連呼へ移行。

看護師さんが笑いながら応える

「ヘボ病院で間違いない!(笑)今夜はうちが当番なの。なんで一日我慢できなかったの?明日なら違う病院だったのに」

「今夜の救急車は全部このヘボ病院に来るの。ごめんなさいね」

とか返事すると、おばあちゃん余計興奮。

朝になれば寝るかも…とHCU内の全員が期待しただろうが、全く変わりなく言葉だけが変化して行った。

まさかの一日中?!と思っていた私。

とにかく声が大きいしキンキンなので、叫ばれる度にドキッとして無茶苦茶心臓に負担がくるのがわかる。

しかも眠れてないから結構ウンザリしていたが、その日に一般病棟へ移動が決定。

たくさんの管も取れてウッキウキで移動したけど、すぐに頭を抱えることになるとは、この時はまだ知らない。

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